バイリンガル司会ってどんなもの?

国際結婚での結婚式・披露宴や、海外からのお客様を招いてのイベント・パーティー、国籍豊かな参加者が集まる会議などでの司会進行は、出席者全員が理解できるように世界共通語である英語でも進行する必要があります。参加者がスペイン語圏の方が多いなど、参加者がどこの国の言葉を話す比率が多いかで、英語以外でのバイリンガル司会もあります。でもほとんどの場合は英語と日本語になります。

国際会議など、英語のみで進行する場合もありますが、結婚式やパーティーなどですと、日本語と英語(または他言語)の両方で進めていきます。一つの同じ内容を2回話すことになるので、単純に考えると2倍の所要時間がかかることになります。そこで、両方で話す内容を要点が伝わるように短くして伝えることが必要になります。

例えば披露宴での新郎新婦の入場の場面では、通常ですと、

「大変ながらくお待たせいたしました。新郎新婦がお支度を整えましてようやく皆様の前に登場となります。お二人の入場の際には、ぜひ皆様の盛大な祝福の拍手とともにお迎えいただきますようお願いいたします。それでは皆様、入口扉をご覧ください。新郎新婦入場です!」

という司会者の言葉で音楽が鳴り響き入場という流れになりますが、バイリンガルですとこの後に同じ内容の言葉を英語(または他言語)で言わなければなりません。「入口扉をご覧ください」と言われてすでに列席者が向いているにも関わらず、英語(または他言語)でのアナウンスの間待つ時間ができ、間延びした進行になってしまいます。

ですので、アナウンスするのは大切な部分、『新郎新婦が登場する』ということと『祝福の拍手で迎える』ことをもう少し短い文章にしてお伝えし、かつ入場の準備を日本語・英語(または他言語)話者はなるべく同時にしていただきたいので、「入口扉をご覧ください」という言葉は、日本語の後ですぐに英語(または他言語)でもアナウンスし入場へと導くといった、タイミングの工夫も必要になります。

一番気をつけなくてはいけないことは、日本語話者でないお客様も、ちゃんと進行が理解できるようにすることです。日本語話者のお客様が笑っているのに自分は理解できなくて笑えない、といったことがないように、場合によっては通訳をしたり説明をしたりして残念な気持ちを味わうことがないように努めています。

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